マメコバチ
本日は、今さくらんぼ組合で導入が進められている、マメコバチについてお話します。
ここ、余市町ではさくらんぼが2年続けて不作の年であり、今年こそ結実確保、灰星病を出さないぞ!!ということで、まず実がならないことには話しになりませんので、結実確保をするためには、どうするかというお話がでます。
まず、さくらんぼは同じ品種同士では受粉がしませんので、交配樹がなければなりません。
その次に、交配樹とうまく受粉させるためには、どうするのかという問題がでてきます。
人工授粉という手もあるのですが、これには大変な労力が必要になることもあり、交配用の蜂を導入しております
今回お話するマメコバチは昔から導入している方もいるのですが、自分できちんと管理、飼育をしないとどんどんと減っていき最後にはいなくなってしまうということがありますので、ミツバチを導入している方が多いです。
最近の花時期の天候不順でうまくミツバチが活動してくれない等の問題もあり、ミツバチより多少の悪い条件でも活動してくれるマメコバチに関心が集まってきたという事です。
HP担当している私もマメコバチの飼育や管理というのがわからなかったので、生産者の所へお邪魔させて頂き、実際にマメコバチを見させて頂きました。
写真はヨシの山です。この中にマメコバチがいます。
この中にマメコバチがいるわけですが、どのように入っているのかわかりませんよね。
と言う事で、中を割って見せてくれました。
わかりますか??黒い丸いのがマメコバチの繭です。暖かくなってくると繭を破り、ヨシから次々と出てきて花粉集めに飛んでいきます。花粉を集めては、戻ってきて卵を産み、また出て行く。と言う事を繰り返して行くそうです。
このヨシが古くなってくると粉ダニが入ってくるので、何年かに新しいヨシに更新していく必要があります。
これが、粉ダニの写真です。
ヨシの途中にありますよね。繭にも付着していることもあり、死んでしまっているものもあるようです。
また、マメコバチが繭を破って出てくるときにこのダニの中をくぐってこないといけません。そうするとマメコバチにしがみつき営巣活動に支障をきたすだけではなく、子孫が死んでしまいます。
そして、これはマメコバチの幼虫ではなく、8月くらいにヨシの中に入って来るミカドドロバチという蜂のようです。ヨシの穴が大きかったら、この蜂も入ってしまいます。
ということは、ヨシの穴のサイズも小さすぎず、大きすぎずというサイズを選ぶ必要があります。
本当に死なせないためには、増やしていくためには管理が大切な蜂ですので、知識、経験が必要なんだと感じさせられました。
今回、このように書かせて頂きましたが、間違っている点もなかにはあるかも知れません。
まだまだ、勉強不足です。色々と教えていただき、実際に見させてもらい、覚えていきます。
その時はまた、ご報告いたします。
マメコバチがいるのわかりますか??まわりにあるコロコロしているのが、マメコバチの繭です。