新年明けましておめでとうございます。
組合員の皆様並びにJAよいち利用者の皆様には、輝かしい新年をお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。
旧年中は当JAに対し格別のご協力、ご利用を賜り、役職員一同厚く御礼申し上げます。
さて昨年は春先の冷夏予想の中、序盤は作物の生育も遅れ気味でしたが一転、高温多湿の天候となり、収穫期の桜桃には壊滅的な被害を受けました。加えて、7月から8月にかけ、2度の集中豪雨により水田等が冠水し、大きな被害を受けた方々もおりました。
罹災された皆様には心からお見舞い申し上げます。
また一方、全国的な猛暑の為、本州府県の施設野菜の生産が影響を受け、北海道のトマト、ミニトマトの引き合いが強まり、改めて夏場の地の利を実感した年でもありました。これも猛暑の中、過酷な労働環境の中、怠りなく肥培管理に徹した組合員皆様の努力が報われた結果でもありました。
しかし、日本の食糧基地として、北海道農業の使命と責任を強く感じた一年でしたが、国は食料自給率50%を目標に掲げながら、『開国』などと唱え、TPPなどに対し、唐突に参加へと前のめりになって進もうとしています。米や麦など一部の高関税のものの外、輸入農畜産物全体では先進諸国の中でも決して高くなく、輸出補助金や収入保険で保護されている諸外国と比べても、むしろ低水準ということを広く情報発信する必要性を痛感しております。
自国の食料をどう考え、位置付けるかで、進むべき方向も分かれ、地域社会への影響も計り知れないものになろうと思いますが、私共生産者にとりましては日々の努力が報われ、消費者の皆様に喜ばれる農業であって欲しいと願うばかりです。
今年一年が皆様と共に健康で明るい年となります様心からお祈り致します。
平成23年 年頭
余市町農業協同組合 代表理事組合長 三宅 武