新年明けましておめでとうございます。
組合員の皆様ならびにJAよいち利用者の皆様には、輝かしい新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
昨年中は、当JAに対し格別のご協力、ご利用を賜り、役職員一同厚くお礼申し上げます。
また、昨年の東日本大震災で犠牲となられた多くの方々のご冥福と、被災された地域の、一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
この震災は、まだ記憶に新しいところですが、発生直後の混乱は、私共は想像も及びませんが、一定時間経過した時に、皆さんの命を支えたものは、炊き出しのおにぎりであったり、カップめんなどの食料でありました。この非常時における食料こそが、国が責任を持って確保すべきものと、強く思い知らされた災害でもありました。
非常食は災害時に備え、各家庭などで備え置く大切な物であるのと同じく、「食料自給」こそが国にとっての非常食と言えるものではないでしょうか。
私たち生産者の日々の生産活動が、食料基地北海道の使命と責任の一端を担っているとしたら、これは大きな励みとなります。
ところが今、TPPや、EPA、FTAといった様々な貿易ルールの中で、日本農業が、比較にならない大きな規模の農業と競争させられようとしています。そして、この影響を最も大きく受けるのが北海道だとも言われています。更に、関連する産業を含めると、正に地域社会の崩壊につながるとも言われています。
私共は厳しい環境の中、ひたすら生産活動に取り組んで参りますが、本年が皆様方にとりましても、「絆」と「命」の大切さを実感し、健康で明るい年となりますようお祈り致します。
平成24年 年頭
余市町農業協同組合 代表理事組合長 新藤 修